遥かなる「知」平線

歴史、科学、芸術、文学、社会一般に関するブログです。

家庭のLAN構築

表面的な混乱のなかに秩序を見抜くこの力こそは、
あらゆる偉大な人物の仕事を特徴づける

仮説が立てられ、検証され、しばし捨てられる。
しかし検証をくぐり抜けた仮説は成長し、ついに実験家は、
足もとに堅固な地盤を感じる地点に到達するーー
仮説が首尾一貫したものになり、
仮装の下から意味の断片が姿を現す
サイモン・シン『暗号解読』新潮社2001年

f:id:monmocafe:20210406223322j:plain


先の記事で、ネットワーク回線料金を安くするために光回線NUROに変え、結果として回線速度は爆速になったことを書きました。

monmocafe.hatenablog.com

NUROレンタルのルータIEEE802.11n(Wi-Fi4)規格の最大速度450Mbpsなのですが、何故か実測値は490Mbpsを超えることもあります。
(以前の回線速度はWi-Fiで60-70Mbps、有線LANで90Mbpsくらいの実測値だったから、これにくらべれば全く問題はないのですが)

とはいうものの、このルータのWi-Fiを使っている分には、せっかくの有線LANの速度を享受できないということになるわけです。有線LANの時の実測値の最大は900Mbpsを超えることもあるというのにです。これはとてももったいない話です。

下記は2回ほど有線LAN接続での回線速度を計測したものです。

f:id:monmocafe:20210406223700p:plain


二つ目の問題は、NUROのルーターに変えたら、12年前に購入したプリンターがWi-Fiを認識はしているようなのですが、何故かパスワードを受け付けないのです。いろいろやってはみましたが上手くできませんでした。仕方なくプリンターを使う時はPCにUSB接続して使っていたのですが、いかにも煩わしい。
三つ目は、複数の端末でデータを共有するNAS(サーバ)でも立ち上げようかと思っていたことです。

以上の3つの観点から、小規模のLAN回線を敷設することにしました。

【準備した部材】
・LANケーブル(CAT7)10m(2F敷設用)
・LANケーブル(CAT7)5m(1F敷設用)
・LANケーブル(CAT6)2m(SWHUB-プリンター)
・LANケーブル(CAT6)1m×3(SWHUB-端末)
・スイッチングHUB ギガビット5ポート
・モール10本セット(0号)
・ケーブルまとめ用スパイラルチューブ
・ケーブルクリップ

ルーターのLANポートは1G対応なので、CAT6のLANケーブルでもよかったのですが、何となくすぐギガ超えの時代が来るのではないかという予感がしたので、1Fルータから接続した幹線LANにはCAT7(10G)のLANケーブルを使いました。1Fリビングのドアや2F部屋のドアの隙間を通さなくてはならなかったので取り扱いのいいフラット型にしました。端末用はCAT6(これもフラット型)。

LAN構成と端末の接続は、最終的に下図のようになりました。

f:id:monmocafe:20210410233053j:plain


と言うことで、1Fリビングから2Fへの階段の壁、階段ステップの裏側やコーナーなどモールを切断しながらケーブルをモールに押し込んで敷設したのが一番苦労したところでしょうか。

その結果、メインはLAN回線、代替回線がWi-Fiという位置づけになってしまいました。

ある雑誌の記事で、ルータを11.ax(Wi-Fi6)にしたらLANケーブルの場合より実測速度がよかったという記事がありました。親ルーター自身がネックならそうなる場合もあるのでしょうが、NUROの場合NTTのフレッツ網を使わない方式の伝送なので、NUROレンタルルータが必須。なのでブリッジ接続でいくら11.axのルータを接続してもブリッジルーター~端末のWi-Fi速度は向上するでしょうが、有線LAN速度以上にはならないはず、と考えています。

有線LAN速度を犠牲にして、Wi-Fiだけで通信するのはいかにももったいないので、LAN回線が敷設できるなら、その方が安定して高速通信ができると思います。

ご参考にして頂けたらと思います。

f:id:monmocafe:20210406224632j:plain


それから、図にある通り3台目のPCを手に入れました。
昔は、プライベート用のPCは特にスペックを気にすることもなくPC障害で使えなくなったから慌てて「使えりゃいい」的に、普及版レベルのPCを選んでいました。

つくづく振り返れば、「自ら進んで性能を基準に選んだことはないな」と思ってしまったのでした。
それで、「性能を基準にしたらどんなPCを選ぶんだろう」と思ったとたん、前向きになってしまったということです。
これは又、別の機会に書いてみましょう。