遥かなる「知」平線

歴史、科学、芸術、文学、社会一般に関するブログです。

2012-10-01から1ヶ月間の記事一覧

フェルメール 真珠の首飾りの少女

だれにでも、そんなひとときがある まるで物語のなかの主人公のように絵の中に立ちつくすのだ フェルメール 『真珠の首飾りの少女』 1662‐1665頃 ベルリン国立絵画館 あなたの想いが、わたしの願い私の願いが、あなたの夢 柔らかい季節の光に満たさ…

「ABC予想」の証明

人生におけるもっとも幸福なことの一つは、 極め得るものを極め、 極め得ないものを静かに尊敬するにある。(ゲーテ)(注)しかし、ゲーテ自身は、83歳の生涯で2週間しか幸福な時はなかったと言う。 一か月ほど前の新聞に、京大の望月教授が「ABC予想」を証…

iPS細胞 祝2012年ノーベル生理学・医学賞

予想以上に生物の体はすごい・・・私たちの体には、非常に高い柔軟性がそなわっている 人体にも実はもっとかくれた能力があるのではないか・・・人では手足が切断されると生えてこないが、それは今できないだけで、50年後、100年後、200年後もほんと…

リリちゃんの叫び

自分よ自分よ、なにゆえ不毛に御活躍?(森見登美彦 『夜は短し歩けよ乙女』角川文庫) 人生で有意義なことの大半は、無駄に見える。(伊坂幸太郎 『オー!ファーザー』 新潮社) A Girl with a Watering Can(1876)Auguste Renoir(1841-1919)National Galler…

2012年マウリッツハイス美術館展(2)レンブラント

最も才気ある者は、最もみじめな思いをせねばならぬ。最も過酷な使命を負わねばならぬ。それは天の摂理…。世人の決して理解できぬ労苦をなめねばならぬ。 人間はできないと思ったら、まっすぐ歩くことだってできやしねえんだ。町に出て、ぐうたら生きている…