遥かなる「知」平線

歴史、科学、芸術、文学、社会一般に関するブログです。

2015-05-01から1ヶ月間の記事一覧

マイクル・クライトン&リチャード・プレストン マイクロワールド

では、若い人間は、どうすれば自然界で経験を積むことができるのか?理想をいえば、多雨林でーあの広大で居心地が悪く、危険にあふれ、それでいて美しい環境で、しばし時を過ごすことだ。そうすれば、先入観などはたちまち木端微塵に吹き飛ばされてしまうだ…

松風閣庭園と本多の茶壷 金沢再訪(3)

朝ごとに、ものみなあらたにはじまり、朝ごとに、世界はあたらしくなる(モンゴメリ 『アンの青春』) 人間は、その日を摘むこと、日々を楽しむことしかできない・・・なぜなら、人間はいつか死ぬからだ。(伊坂幸太郎 『死神の浮力』) エネルギーを報復や…

鈴木大拙館 金沢再訪(2)

単なる論理はけっしてわれわれを動かさない。そこには知性を越えた何かがなければならぬ。(『禅』工藤澄子訳/鈴木大拙全集[増補新版]第14巻) 人間は自分で自分を作る・・・人間の人間たるところはその創造性にある・・・創造の世界に入ることによりて、ま…

金沢再訪(1)

旅をしよう。 見聞はそれぞれの日常を相対化し、肥大化した自己を小さくしてくれる。 それが世界を広げるということであり、常識が非常識かも知れぬと思わせてくれる機会となる。(モンモ・カフェオーレ) 会社の上司と金沢を訪れてから10年以上がたってい…