遥かなる「知」平線

歴史、科学、芸術、文学、社会一般に関するブログです。

2013-01-01から1ヶ月間の記事一覧

フィレンツェ パッツィ家の陰謀

思考の力が悪意及び公然たる暴力に加わると人間には逃れようがない。(ダンテ 『地獄篇』) ひとたびロレンツォがフィレンツェから消えれば、われわれはその共和国を思い通りに動かすことができ、実に好都合なのだ(シクストゥス4世、モンテセッコの供述か…

ガリレオの指

神の摂理は、我々の前に開かれている最も巨大な書物、即ち、大自然のなかに数学の言葉で書かれている。 私が千倍にも広げたこの宇宙が、今は私の内面の小宇宙にまで縮まってしまった。(ガリレオ・ガリレイ) 私に判決を下したあなたがたのほうが、判決を受…

フィレンツェ時代の聖母子像

レオナルド・ダ・ヴィンチの生涯 (7) 問いを恐れない。問いは否定ではない。問えないのは弱さ。 他人を基準にしたら、自分の明日は描けない。 選ばれようとしていないか。 選ばれる為に自分を捨てていないか。 (為末大 『走る哲学』 扶桑社新書) 人には…

2013年元旦 未来へ

ビルから雲ひとつない濃紺の空に初日の出を見たことがあった まだ暗く、星々が煌めく空を東から紫色に染めあげながら太陽が昇って来たのだった まだ暗い、低いビル群を冷たい闇の底から救い出すように長い影を西へと追いやって、明るくしていった 私たちの未…