遥かなる「知」平線

歴史、科学、芸術、文学、社会一般に関するブログです。

フェルメールの作品

フェルメール 真珠の首飾りの少女

だれにでも、そんなひとときがある まるで物語のなかの主人公のように絵の中に立ちつくすのだ フェルメール 『真珠の首飾りの少女』 1662‐1665頃 ベルリン国立絵画館 あなたの想いが、わたしの願い私の願いが、あなたの夢 柔らかい季節の光に満たさ…

フェルメール ディアナとニンフたち

苦しみつつなお働け。安住を求めるな。この世は巡礼である。(黒木ひとみさん20歳の時の言葉 宝塚月組) 艱難は忍耐を生み出し、忍耐は練達を生み出し、さらに練達は希望を生む(野阿 梓 『黄昏郷』 早川書房) 9月17日まで上野の東京都美術館で開催されて…

フェルメール 真珠の耳飾りの少女

いつのまにか 青い空がのぞいてる思いつめた黒い雲は 逃げてゆく君はどこで生まれたの 育ってきたの君は静かに 音もたてずに大人になった 白い膚が 光に触れ まぶしそう髪の色は 青い空に浮きたって燃える夏の太陽は そこまできてる君は季節が変るみたいに …

フェルメールからのラブレター展(2)

遠き言葉よ、祈りとなりて淡き陽に、満つる部屋の魂に届け ラビスラズリの蒼き輝き(モンモ・カフェオーレ卿) フェルメール 『青衣の女』 1662-65年アムステルダム国立美術館蔵 遠くヴェネツィアから来た手紙何日もかかってようやく辿りついた言葉 …

フェルメールからのラブレター展(1)

だから、想いを言葉にのせて、運命よ、私の未来となるがいい。(モンモ・カフェオーレ卿) フェルメール 『手紙を書く女』 1665-66年ワシントン、ナショナル・ギャラリー蔵 あら、私はいったい何を書いているのでしょう。あの人が、来てくれるかどう…

フェルメール ヴァージナルの前に座る若い女

偶然は、それを受け入れる準備ができた精神にのみ訪れる。(アンリ・ポアンカレ;仏数学者・哲学者) フェルメール 『ヴァージナルの前に座る若い女』 1670年頃 個人所蔵 8月9日、朝日テレビで放映された3番目の絵画の話である。 ベルギー貴族、フレ…

フェルメール ギターを弾く女

絵は聖パトリックの夜に、もっとも狂気に満ちた劇的な方法で燃やされるだろう(フェルメールを盗んだ犯人からのメッセージ) フェルメール 『ギターを弾く女』 1673-74 ケンウッド・ハウス 1974年2月23日、ロンドン市内北部、ハムステッド・ヒ…

フェルメール 絵画芸術

フェルメールの絵で傑作なのは、『絵画芸術』しかない。(フェルメール展で、モンモに話しかけてきた老人の言葉) フェルメール 『絵画芸術』 1666-67 ウィーン美術史美術館 モンモは決してそう思わないのですが、2008年東京都美術館でフェルメー…

フェルメール 光と影の魔術師

真珠の耳飾りの少女 1666年 マウリッツハイス美術館 何気なく振り向いた視線の先にはどんな未来が待っていたのだろう光と影をその身に映して、想いは遥かな時を翔ける 牛乳を注ぐ女 1659年 アムステルダム国立美術館 朝陽が柔らかに室内を満たしてい…