遥かなる「知」平線

歴史、科学、芸術、文学、社会一般に関するブログです。

ダ・ヴィンチの生涯

ダ・ヴィンチ スフォルツア騎馬像

レオナルド・ダ・ヴィンチの生涯(20) レオナルドがつくった粘土原型を見た者は、これほど完成された、あるいはこれほど荘厳な芸術作品は見たことがないと思うだろう。(ヴァザーリ) 1489年7月、ミラノ駐在フィレンツェ大使のピエトロ・アラマンニか…

ダ・ヴィンチ ウィトルウィウス的人体

レオナルド・ダ・ヴィンチの生涯(19) 人間は万物の尺度である・・・全体を構成するあらゆる部分は、全体に対して正しく比例していなければならない(ダ・ヴィンチ) 神の摂理は、我々の前に開かれている最も巨大な書物、即ち大自然のなかに書かれている…

ダ・ヴィンチ 初期の人体解剖

レオナルド・ダ・ヴィンチの生涯(18) 時間の使い方を知っている者は、考えることによって成果をあげる。行動する前に考える。繰り返し起こる問題の処理について、体系的かつ徹底的に考えることに時間を使う。 優れた者ほど間違いは多い。それだけ新しい…

ダ・ヴィンチ工房の絵画

レオナルド・ダ・ヴィンチの生涯(17) 【先輩F氏の言行録より】 風邪は気合で治すんだ。(注)そう言った翌日、本人は風邪で休んだ。 人間はどうして眠らなくちゃならないんだ?一日は24時間あるんだ。眠らなければ、もっと多くのことができるだろう。…

旅するチェチリア

レオナルド・ダ・ヴィンチの生涯(16) 地獄の最も暗きところは倫理の危機にあっても中立を標榜する者たちのために用意されている。(ダンテ 『神曲』) 脳が対処しきれないほどの多大なストレスをもたらす事実にぶつかると、決まってその事実を否定する。…

ダ・ヴィンチの建築素描

レオナルド・ダ・ヴィンチの生涯 (15) 我々の人生は、我々の思考によってつくり出される。我々の思考が現在をもたらし、未来を決める。(パスカル) ひらめきは、何も無いところからは生まれない。(白川英樹;伝導プラスチックの発明で2000年ノーベル化…

ダ・ヴィンチの飛行機械

レオナルド・ダ・ヴィンチの生涯 (14) 空を飛ぶ喜びを一度でも味わったものは、地上に戻っても、眼差しを空に向けたままにしてしまう。かつて自分がいたあの空に、いずれは戻りたいと願うのだ。 人間が空を飛ぶことは絶対に可能だ。(レオナルド・ダ・ヴ…

「音楽家の肖像」の帰属問題

レオナルド・ダ・ヴィンチの生涯(13) 私もやがていつか、死ぬ時が来る。その時まで、常識の枠の中で自分を固く守り、日々指の間から砂が抜け落ちて行くように、冒険する心と機会を失っていくのだとしたら、一体何のために生きているのか・・・。森下典子…

迷宮への入り口

レオナルド・ダ・ヴィンチの生涯(12) さあ、レオナルドという「洞窟」がわれわれの前には口を開けている。 その中に、・・・「怖れと願い」をもって、入ってゆこうではないか。 首尾よくそこから抜け出る者は、類い稀なる宝を持ち帰ろう。(浦一章 東京…

ダ・ヴィンチ ミラノで描いた最初の絵

レオナルド・ダ・ヴィンチの生涯(11) 限界状況で教養は、生の証しとか、人間の尊厳としか言いようのないものとして、そっと現れる。(刈部直 『移りゆく「教養」』 NTT出版) 我等は生きねばならぬ。生きるために謀叛しなければならぬ。(徳富蘆花)(注…

ダ・ヴィンチ ミラノへ

レオナルド・ダ・ヴィンチの生涯(10) 第一に、過去ではなく未来を選ぶ。第二に、問題ではなく機会に焦点を合わせる。第三に、・・・独自性をもつ。第四に、・・・変革をもたらすものを選ぶ。 意見の不一致は三つの理由から必要である。第一に組織の囚人…

ダ・ヴィンチ 聖ヒエロニムス

レオナルド・ダ・ヴィンチの生涯 (9) なぜおまえはそんなに苦しむのか。人は偉大になればなるほど苦しみを受けとめる器が大きくなるものだ。(ダ・ヴィンチ) フィレンツェで独立してからのダ・ヴィンチは、あまり恵まれていたとはいえない。1476年、…

ダ・ヴィンチ 東方三博士の礼拝

レオナルド・ダ・ヴィンチの生涯 (8) この男は、何事をも成しとげられぬだろう。はじめもしないうちから、もう終わりのことを考えているからだ。(ローマ教皇 レオ10世) ダ・ヴィンチがフィレンツェからミラノへ行く前に描いた、未完のままに終わった…

フィレンツェ時代の聖母子像

レオナルド・ダ・ヴィンチの生涯 (7) 問いを恐れない。問いは否定ではない。問えないのは弱さ。 他人を基準にしたら、自分の明日は描けない。 選ばれようとしていないか。 選ばれる為に自分を捨てていないか。 (為末大 『走る哲学』 扶桑社新書) 人には…

ダ・ヴィンチ ジネヴラ・デ・ベンチの肖像

レオナルド・ダ・ヴィンチの生涯 (6) リアルは、創作を越えて刺激的に見る者の脳に飛び込む。(君塚良一)(注)「事件は会議室で起こっているんじゃない、現場で起こっているんだ」の脚本家。 過去は変えられないもの。未来は見ようと努力するもの。そし…

ダ・ヴィンチ 受胎告知

レオナルド・ダ・ヴィンチの生涯 (5) 「悩んでいるときに難しいほうを選ぶ」…簡単なほうを選ぶと、見つけられるものが何もないのではないかという気がする…難しいほうを選んでいれば、自分が確実に成長できるし、たいていのことは次から楽になっていく。…

ヴェロッキオの代表作

レオナルド・ダ・ヴィンチの生涯 (4) 絵画における遠近法は3つの要素で構成される・・・第一は、距離に応じた立体の大きさの縮小で、第二は、その立体の色が薄くなるというもの。そして第三は、立体の形や輪郭の明確さが失われることである。(ダ・ヴィン…

ヴェロッキオの弟子

レオナルド・ダ・ヴィンチの生涯 (3) この上なく偉大なる才能が、多くの場合、自然に、ときに超自然的に、天の采配によって人々の上にもたらされる・・・優美さと麗質、そして能力とが、ある方法であふれるばかりに一人の人物にあつまる。ジョルジュ・ヴ…

フィレンツェ 祖国の父コシモ

レオナルド・ダ・ヴィンチの生涯 (2) わたしは、この都市(まち)の気分を知っている。われわれメディチが追い出されるまでに、50年とは要しないだろう。だが、モノは残る。(コシモ・デ・メディチ) フィレンツェは「花の都」と呼ばれている。もともと…

トスカーナに生まれし天才

レオナルド・ダ・ヴィンチの生涯 (1) 科学とは、現在または過去において起こりうる事柄を観察することである。先見とは、ゆっくりと変化していく事柄の知識である。(ダ・ヴィンチ) エトルリアの古都ヴォルテッラの廃墟とトスカーナの風景 1452年4月15日…