遥かなる「知」平線

歴史、科学、芸術、文学、社会一般に関するブログです。

報告 僕たち結婚します

なにはともあれ結婚しなさい。
良い妻を得た者は、幸福になれるし、
悪妻を得れば、哲学者になれる。
伊坂幸太郎 『陽気なギャングの日常と襲撃』 祥伝社
「哲学者」とはソクラテスのこと。ソクラテスの妻は、悪妻とされている。

 

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【登場人物】
モト ;職場の上司(課長)
タカ ;入社4年目の男性社員(ヒラ)
クマ ;タカの同期(ヒラ)

 

その当時、モンモにはモトさんという上司がいて、
その下に後輩の入社4年目のクマとタカという同期の社員がいました。

モトさんは、メタボで、それも初期ではなくメタボ後期といってもいいほど、
恰幅のいい上司であったのです。

彼が使っていたボールペンが床に落ちて、
椅子に座ったままそのボールペンを「よいしょ」っと、拾おうとして、
自分のお腹で上半身が、勢いよくバウンドしてしまい、その反動で、
のけぞったモトさんを乗っけて、車付きの椅子が1メートルほど後ろに
転がってしまいました。

椅子が後ろに転がりながら、「あら、ら、ら~」とモトさんが叫んだものですから、
モンモは、不覚にも大笑いしてしまいました。

 

一方、クマとタカが、何やら話していました。
実はこの二人、まあ、たまたまなのですが、結婚適齢期ということもあって、
同じような時期に、ニ週間くらいの日程違いで、結婚することが決っていました。

それを上司のモトさんに報告しようと、話していました。
まあ、同じような時期にそれぞれ結婚するんだし、一緒に報告しようか、
ということになったのです。

二人が、モトさんに、ちょっと話したいことがあるのですが、と言って、
会議室にモトさんと三人で入っていきました。

モト 「話ってなんだい?」
タカ 「あの~、ぼくたち結婚するんです」
モト 「えッ?、え~!、お前たち二人結婚するって!?」
タカ、クマ 「えッ?」と、お互い顔を見合わせ、爆笑。
クマ 「そ、そうじゃないんです。もちろん別々に、です」
モト 「あ~、びっくりした。それを早く言え」

なんとも、間の抜けた報告になってしまいました。
「送信OK」「受信ER」という、コミュニケーションの典型的な例でした。