サッカー ホンジュラス戦
システムは、もっとできる選手から自由を奪う。
システムが選手を作るのではなく、
選手がシステムを作って行くべきだ。
(木村元彦『オシムの言葉』)
テニスATPツアーファイナルの錦織の活躍や、野球MLBオールスターと侍ジャパンの試合が続き、スポーツ好きには楽しみが続いている。
14日、サッカー・キリンチャレンジ杯、日本ーホンジュラス戦が行われた。
アギーレ監督になって、これまでの試合では多くの若手の選手を試してきたが、一月のアジア杯に向けて、ようやく先発メンバーを固めてきたようだ。
アギーレ監督
長友の代わりに酒井高が入り、遠藤、内田、長谷部らW杯メンバーが戻り、新顔はFW武藤、DF森重くらいだったが、6-0という大差もあってか途中出場した乾、豊田、田口も活躍した。
世界ランクでは格下とはいえW杯にも出場しているホンジュラスも二軍ではなかったようなので、結果には満足しているのではないか。控え選手も含めて今回出場した選手が中心となってアジア杯を戦っていくようだ。
DF内田(11月14日ホンジュラス戦)
相手が格下ということでもないだろうが、この試合はこれまでの代表選考のための試合とは様相が違っていたように見えた。
・気の抜けた横パスや後ろへのパスがほとんどなかった。
・前線の選手が連動して早い段階から相手選手へ体を寄せて激しくプレスしに行っていた。
・ボールを奪取してからすぐにミニカウンターを仕掛け、ボールを持った選手の周りの選手の動き出しも速かった。
・本田を守備にまわらせないようにサポートした内田は、時に鋭い突出で相手ディフェンス陣を困惑させていた
MF長谷部(11月14日ホンジュラス戦)
・相手の攻撃の芽をつぶして本田のゴールの起点となった長谷部
・効果的な縦パスやワンタッチプレーで試合を組み立てていた遠藤
・本田も攻撃に強さを見せた
・選手間のバランスを保った自由なポジショニング
・失点0で抑えたディフェンス陣
相手によっても戦い方が異なるので何とも言えないが、格下相手の戦い方としてはお手本となるような試合だったのではないか。
早い段階からの連動した激しいプレス、ボール奪取してからの速い攻撃、周りの選手の速い動き出し。これらのことが格上のチームに試合を通してどれだけできるかが課題なのではないか。
総じて、皆よく走っていたし、戦っていた。香川もよく動いていたので本来の動きを取り戻せればチーム全体がもっと良くなると思う。
MF本田(11月14日ホンジュラス戦)
「きれいなパスサッカー」などもっと強くなってから言ったほうがいい。
速く走って激しくボールを奪取し、全員で守備から攻撃へ試合を通して走り抜いて欲しいと思う。のんびりしたパス回しなど見たくないのだ。