雨に遊んで
ほら、雨が降ってるってば
傘にお入り、濡れちゃうよ
遠慮しなくていいんだってば
いつしか、そんな日々があったことを忘れてしまう
いつの間にか、忙しさに消えてしまった優しい日々
それが大人になることだと、思いたい人々がいる
偽りと、不正と、強欲のはてに
大人たちが作りだした社会とやらに染まらなければ
「一人前ではない」と、言われる日もあるだろう
「もっと大人になれ」とも
大らかに、善意に満ちた世界を生きていれば
きっと真っ当な人生に出会う
かつての優しく楽しい日々が、
正しいとは何かを教えてくれる
良心に従って生きることが難しくても、
きっと、それを選択することができる
君が楽しく生きていられること
君が優しく生きていられること
君が正しく生きていられること
それが、君にとって一番大切なことだと
子供の頃の、雨の日が教えてくれる
今はまだ雨に戯れ、
小さな命に優しく
時を忘れて遊べばいい
そんな日々があったこと、
その記憶や優しさの思い出が、
きっと君を強くしてくれるだろう
(注)画像は「壁紙屋モグ」さんからお借りしました。