遥かなる「知」平線

歴史、科学、芸術、文学、社会一般に関するブログです。

πの計算 

高く登りたければ、自らの脚を用いよ!
高い所へは、他人によって運ばれてはならない、
他人の背中や頭に乗ってはならぬ!
ニーチェ


2019年3月14日、グーグル円周率πの小数点以下約31兆4000億桁を計算したと発表した。日本出身のグーグル技術者である岩尾エマはるかさんが、これまでの記録の約22兆桁を大幅に上回る記録を達成した。

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モスクワの地下鉄駅

中学の時、円周率πを求める計算をどうしたらよいか分からなかった。身近な資料をみても計算方法は書いていなかった。仕方なく、資料にあった小数点以下16桁を覚えたまま長じたが、その後高校、大学と調べることもなくなった。社会人になってから、中学生には理解が無理な様々な計算方法があることを知り、そう簡単な計算ではないことを知ってからは今まで計算を試みることはなかった。

きっと、ずっと気になっていたのだろう。気になっていることは解消した方がいい、ということで改めて最も原始的な方法で、電卓(12桁用)をつかって計算を試みた。
円に内接する正六角形をスタートに計算を始める。

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※計算途中の式で、分かり切った数字の部分は省略した。

現在は、様々な計算方式があり、コンピュータによる処理方式が、種々開発されている。後は専門家による計算結果を見るか、覚えるかなのだが、手計算で簡単な方式はおそらくないと思う。

(参考)にラマヌジャンの式をあげておいたが、ラマヌジャンが考案したちゃんとしたπの計算式は別途ある。上記式は、単に頭の中に何となく生まれた式という。


ご紹介した方法は、中学生なら電卓を使って、どうやって計算できるか原理を理解できる方法だと思う。但し、二重根号、「桁落ち」を解消する有理化など、若干の手助けが必要と思われる。

電卓で延々と計算をしながら、思わず笑ってしまった。いったい私はどうして、何の益もないこんなことをやっているんだろう。・・・それはただやってみたかった、ただそれだけの理由しかない。