遥かなる「知」平線

歴史、科学、芸術、文学、社会一般に関するブログです。

PCのドライブ構成とバックアップ

シンギュラリティとは、AIが人類の知能を超え、両者が融合する瞬間のことだ。
その瞬間が訪れたとき、いま生きている人々は・・・
つまりわれわれは古代人になる。
ダン・ブラウン『オリジン 下』角川書店2018

知りたがるのは才能に恵まれた証拠だ・・・。
才能がなければ、面白みがわからない。
だから、疑問が湧くこともない。
知りたいという気持ちも起こらない。
佐藤賢一『双頭の鷲』新潮社1999年

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前の記事で、パソコンのケアについて書いた。
2018年1月に、急に一台目のPCが動かなくなって、急遽二台目のPCを買って対応した経験から、きちんとバックアップを取って、PCの動きがおかしくなったら好調時のシステムバックアップから復元する対策を講じておくべきと思った。

二台目のPCを買ってから10ヶ月も経ってしまったが、遅ればせながらPCのドライブ構成とバックアップをどのようにしたらいいのかを考え、一台目を含めて対応した。
今回の対応をするまでは、すべての個人データは外付けHDD(SSD)に保存し使用していた。

【考え方】
・ドライブ構成は、システムファイル個人データに分けて管理できるような構成にする。(注1)
・定期的にシステムファイル(Cドライブ)のみバックアップを行う。
・トラブル時は、「Cドライブ」へシステムファイルを復元する。
・個人データは、システムファイルの復元に影響を受けない「Dドライブ」に保持する。
エクスプローラ上の「ドキュメント」「ピクチャ」などの特殊ファイルは個人データが入るので、これらの場所を「Cドライブ」から追い出し、格納場所を「Dドライブ」に変更する。
・但し、個人データもPCが稼働しなくなった場合に備えて、個別にバックアップを取っておく。
・秘匿性の高い個人データは、セキュリティ上の観点から暗号化する。

(注1)システムファイル個人データ
・システムファイル;OSに必要なプログラム、ユーザーアプリが格納されているファイル。
・個人データ;動画、音楽、画像、PDF、エクセル、ワードなどの個人用データ。

具体的なPCドライブ構成とバックアップの関係を図示したものが下記になる。

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【準備】
・バックアップソフトに”AOMEI Backupper Standard"(無料版)をダウンロード。
暗号ファイルを使って仮想ドライブを作るソフトに”VeraCrypt"(無料版)をダウンロード。(注2)
・システムファイルのバックアップ用に大容量外付けHDD4TB「HD-AD4U3」(BUFFALO)を購入。
・このHDD購入時は、1パーティションだったので、二台のPCのシステムファイルバックアップ用にそれぞれ別のパーティションを割り当てるため、パーティション分割を行った。(1パーティションに2つのバックアップ用フォルダーを用意してもいいのだが、作業ミスを回避するため分かりやすい構成にした)

(注2)仮想ドライブ
”VeraCrypt"(無料版)をインストールして起動すると画面は英語だが、「Settings」メニューで「Language」を選択して「日本語」を選べばいい。「ボリュームの作成」で暗号ファイル(実態ファイル)を格納するドライブとファイル名を指定し、フォーマットすると、その暗号ファイルをエクスプローラー上のドライブ(仮想ドライブ)として、通常のファイルを置いて処理できるようになる。
フォーマットは100Gで30分ほどかかるので終わるまでじっと待つ。

仮想ドライブを使うために実態ファイルをショートカットにドラッグし、「仮想ドライブ」に割り当てる任意の「ドライブレター」を決め「マウント」する。暗証番号(20文字以上推奨)を入力すればエクスプローラー上に仮想ドライブが出現する。アンマウントすればエクスプローラー上の仮想ドライブは消えるので、暗号ファイル内のファイルは一切参照できない。暗号ファイルそのものを開こうとしても開けない。

【PC1(一台目のPC)Win8.1】
・主に動画、音楽などの娯楽用に使うPC。
・初期設定「Dドライブ」が50GBだったので、「ディスクの管理」を使って「Cドライブ」を縮小し、「Dドライブ」を拡張した。
・バックアップソフトで「システムファイル」(Cドライブ)を外付けHDDへバックアップ。
ブータブルメディアは、PC1用のUSBメモリ(16GB以上)がなかったので未作成。
・「Dドライブ」に、バックアップ用の外付けHDDから個人用データを移した。
・「仮想ドライブ」の作成
「Dドライブ」には大きな領域を確保したので、ここに「暗号ファイル」を作った。
これを一つのドライブに見立ててエクスプローラー上の「仮想ドライブ」とする。
・個人データバックアップ用の外付けSSDにも「暗号ファイル」を作り仮想ドライブ同士でのファイル転送ができるようにした。
エクスプローラー上の「ドキュメント」「ピクチャ」などの特殊ファイルの場所を「Dドライブ」に変更。

【PC2(二台目のPC)Win10】
・主にメール、ブログ作成、個人的情報管理を行うPC。ブログ資料、エクセル、ワード、PDFファイルを管理。
・購入時は「Cドライブ」のみだったので、「ディスクの管理」を使って「Cドライブ」を「縮小」し、新たに「Dドライブ」を作った。ここにバックアップしていた外付けSSDから個人データを移した。
・バックアップソフトで「システムファイル」(Cドライブ)を外付けHDDへバックアップ。
Windowsが立ち上がらない場合に、バックアップソフトを起動するブータブルメディアをUSBメモリに作成。
・「暗号ファイル」を「Dドライブ」に作る予定だったが、領域が小さいので外付けSSDに「暗号ファイル」を作り、PC2内で「仮想ドライブ」として扱えるようにした。
エクスプローラー上の「ドキュメント」「ピクチャ」などの特殊ファイルの場所を「Dドライブ」に変更。

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PCの雑誌などを読みながらいろいろ方針を立てるのに時間がかかってしまったが、これでやっと通常の使い方ができるようになった。

バックアップ取得はスケジュール化はせず、ソフトのインストールやWindowsのメンテナンスのタイミングを見ながら、少なくとも2か月毎くらいに行おうと考えている。